2008年7月27日日曜日

FX本っていい加減ですね

昨日、ダイヤモンド社から出ている『FXで儲ける21の差』に書かれていたスキャルピングを紹介しましたが、その本には高金利の南アフリカランドのスワップを狙った中長期戦略も紹介されています。

ボリンジャーバンドを利用した売買方法で、損切りなしの方法です。
具体例として、2007年8月1日から2007年12月31日の期間の取引で、為替差益が90万円、スワップで50万円近く、合わせて140万円の利益が出ると書いています。なお、資金は100万円を20倍のレバレッジで、120万通貨単位を持つという設定になっています。

ただ、これちょっとひどいです。

というのも、具体例として挙げられている2007年12月31日以降に、南アフリカランドは急落していて、3月には12円割れをしており、500万円近くの含み損を抱えることになってしまいます。もしその後、この戦略を続けていたらとんでもない為替差損を抱え、というより強制決済になっているからです。

この本の発行日は4月3日。おそらく、出版段階でもこの戦略が破たんしていることは著者自身もわかっていたのではないでしょうか。

そもそも、このように私がFX煽り本に書かれている戦略をまともに考えていること自体が、馬鹿なのかもしれません。

本というのは人生を救う知識を与えてくれることもありますが、人生を破滅させる知識を与えることもあるのですよね。

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