昨日買って読んだ本のなかで、なるほどと思える良書がありました。
システムトレーディングで、専業トレーダーをされている池田悟さんの本です。
とても淡々と、具体的な数値を挙げながら(しかも5年といった長期にわたって)、さまざまなテクニカル指標の有効性の検証結果を出されています。
その中で、「売買サインシステムはそれほど重要ではない」というのがありました。
私も含めて、多くの人が売買のサインを出すシステム、トレードルール、テクニカル指標を探します。私もいろいろと検証し、なかなか長期にわたってプラスのパフォーマンスを出していくものがないので困っていました。私が裁量トレードに傾いていったのも、プラスが予想されるトレードルールの発見をあきらめかけていたことも原因でした。
池田さんは、売買サイン以外で運用成績を左右するものとして、
損切り値の設定
ポートフォリオの組み方
トレード枚数の管理
を挙げられており、この本でも解説されています。
売買サインシステムにとらわれていて自分としては、少しホッとしました。光が見えました。
また、この本では数多くの基本的なテクニカル指標での売買検証結果が出ています。そして、どの通貨でも、どの年でも常にプラスになるような指標はないことがよくわかります。
で、どうするかです。
そのあたりを、池田さんは具体的に、しかも初心者でもできるように優しく書いてくれています。
この本からはかなり多くのことが学べそうです。
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