2008年6月29日日曜日

命拾いしました

先週の金曜日はポンド円が急落しました。

私はあの直前で命拾いしていました。

というのも、その前日に、また裁量とナンピンをやってしまい、大きな買いポジションを抱え、急落の直前にようやく戻してポジションをクローズしたばかりだったからです。

そもそもの発端は木曜日の夕方。

有料シグナル配信サービスからポンド円について、持合い値を超えたあたりでの買い指示がありました。たしかそのメールで、確実に上抜けするようなコメントが書いてあったので、どうせ上抜けするなら早くから買っておこうとばかり、チャートを見ながら10万通貨の買いポジションを立てたのです。

しかし、上抜けせずに下落しはじめました。そこで、一目均衡表の雲の下限にさしかかっていたので、ここで反発するだろうとそこで10万通貨を買い増ししました。

そこはしっかりと反発して戻し、一時は1万円ほどの利益が出ていました。そこで決済していればよかったのですが、「もしかして、これから再度上抜けを狙うかもしれない」という気持ちになってポジションを持ちつづけました。

すると、今度は下落をしはじめ、雲の上限でも反発することなくした抜けし始めたのです。とはいえ、そのあたりにいくつか支持線があったので(最近はサポート・レジスタンスラインということも覚えて、書き始めているのです)、ここでは何らかの反発はするだろうとそのあたりで、買い待ちをして、さらに10万通貨単位ずつでポジションを増していきました。

しかし、反発するどころか全く下げ止まりません。

ポジションの買い状況を時系列で並べてみると

19:38 10万通貨
22:23 10万通貨
23:42 10万通貨
23:51 10万通貨

(ここで日付が6月27日)

00:34 20万通貨
01:33 50万通貨
01:44 50万通貨
02:04 50万通貨

この間、相場はずっと下落し続け、ナンピン以外の何物でもありませんでしたが、損切りするには大きすぎて損切りできず、さらに損が膨らんで損切りできなくなるという悪循環に陥っていました。損をわずかな戻しで取り返すためには、大きなポジションを持たざるをえず、それがさらなる急速な含み損を生み出していました。

計算していただければわかりますが210万通貨ものポンド円の買いをしていのです。
単純にいえば、ポンドを200円で計算すると、4億2000万円ものポンドを買っていたことになります。
私はこの外為口座に400万円入金していて、それまでの損失ですでに300万円ほどになっていましたが、レバレッジ400倍という口座だったので保証金が少なくて済み、これだけの買いでも、まだマージンカットにはなっていませんでした。

かなりビビッていましたが、あまりの買いの大きさにやたらハイになっていて、けっこう頭はさえて、ナンピンという馬鹿なことをしているのを除けば冷静に計算していました。

また、日足のトレンドラインを引いて、「これ以上は下落しないだろう」という値を見つけ、なんとか、マージンコールには引っかからないことを確認したことでちょっと落ち着きました。しかし、その時点で含み損は100万円以上になっていました。(この下落しないという見通しも、その翌日の急落を考えてみてもわかるように何の根拠もないものでしたが)

そして、朝の6時半ごろ、ちょっと上昇傾向になったのを確認して、仮眠を取りました。

2時間ほどして起きてみると、なんとか、上昇基調で、5分足の雲も抜けていました。少しほっとしましたが、念のため、保証金を100万円積み増しました。

しかし、なかなかスムーズには上昇しないもので、下落がけっこうあり、朝の9時ごろには、さらに50万通貨の買い増しをしました。これで合計310万通貨の買いポジションです。大きなリスクを抱えていることになります。(結果的にはこれが幸いしました。)

その後も一進一退を続けましたが、少なくともピボットの0ラインには戻るだろうという予測があって、なんとか持ちこたえられました(このピボットラインについては、先日購入した情報商材で初めて知った考え方で、やはりこういう目安となる値があるとトレードしやすいことを改め感じました)

その後は、どこまで戻ったら収支トントンとなるか、さらには利益が出るかをエクセルで計算し始めていました。なんといっても310万通貨の買いですから、少し上に戻るだけで利益が出ます。

もしかして、前日の高値あたりまで戻すかも、そうしたら数百万円の利益だ。。。。などという妄想も出て、「禍転じて福となす」発想になってきました。ただ、ピボットラインをめぐってなかなか上抜けせず、さすがの私も怖くなって、少しずつ利食いするようになってきました。

そして、結果的には212円80銭あたりでポジションをクローズすることになったのです。時間としては午後2時ごろでした。結果としては20万円ほどの利益になりましたが、あれだけのリスクをしょって、ほとんど徹夜したわりには少ない儲けだったかもしれません(ただ、損にならなかっただけでも御の字ですが)

ポジションをクローズしたあとは、さすがにぐったりというか、一仕事やり終えた気になって、久々の充実感を感じたのは面白い体験でした。

そのあとは、眠くて少し昼寝をして、午後5時ごろにチャートを見てびっくり。

私がポジションをクローズした直後から下げ始め、最終的にはそこから2円の下げ。私が持っていた平均の買値からも1円50銭以上の下げでした。もし、あの買いポジションを継続していたらと思うとぞっとします。

310万通貨ですから、1円50銭で460万円の損、容赦なくマージンコールに引っ掛かって、保証金を百万円積み増していた分もマイナスし、350万円ほどの損になっていたところでした。

この下げが金曜日の早い段階に起きても不思議はなかったわけで、ほんの数時間の戻しに助けられた格好です。また、幸か不幸か、310万通貨もの買いポジションがあったからこそ、少しの戻しでトントンに戻してクローズしたのも事実です。だからといって、ナンピンやこんな膨大なポジションを持つことが進められるわけでは決してありませんが。

ほんと命拾いでした。

それでも、急落の際には一気に500万通貨売っていれば、1円で500万円の儲けだったのに。。と思っている自分が怖いです。

今回のナンピンで、思いがけず百万通貨を超えるポジションを経験し、レバレッジ400倍コースの口座だったので保証金が思いのほか少ないことに味をしめてしまったので、大勝負をかけないかが怖いのです。うーーん。レバレッジ取引は恐ろしい。。。

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